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2007年8月

バランゴンナナ植物検疫視察レポート
バナナ担当者:植物検疫視察を行いました。

 2007年7月18日、バランゴンバナナをお取扱いただいている団体の担当者を対象に、植物検疫の視察を行いました。

 まずは、前日東京の大井埠頭に入港したバナナが朝から受けることになっている植物検疫を見学。輸入量に応じて定められた量のバナナの箱をコンテナから取り出し、一房一房植物検疫官によって丹念に検査されます。時にはルーペでじっくり観察しながら、くん蒸が必要な虫であるかどうか、特定されるのです。
ここで対象の虫が発見されなければ、「植物検疫・合格」。虫が発見されればくん蒸処理(*)が義務付けられることになります。
 この日のバランゴンバナナ、「マルカイガラムシ」というくん蒸対象の虫が見つかり、くん蒸処理となりました。このあと、コンテナごと横浜の出田町埠頭に運ばれ、そこの倉庫でくん蒸され、保管されます。

コンテナから検査用のバナナを
取り出します。

 植物検疫官のお話によると、バナナが植検で不合格となり、くん蒸処理される割合は2006年度で専用船での輸入が89%、コンテナでの輸入が47%とのことでした。(「専用船」とは、フィリピンからバナナだけをまとめて積んでくる専用の船です。大手の会社は、バナナの畑の近くに専用の港を持ち、専用の船で日本までバナナを運びます。バランゴンバナナのように少量ずつの輸入にはコンテナを使用します。)
検査されるバランゴンバナナ

 検疫を見学した後は、大井埠頭から横浜の出田町埠頭に移動。関東方面向けバナナの保管倉庫を見学しました。通常、バランゴンバナナは大井埠頭に入港して植物検疫を受けた後、コンテナのままで横浜の出田町倉庫まで移動します。私たちもバナナと同じルートをたどりました。
大井埠頭の様子。大型のクレーンが並びます。

 出田町埠頭では、いつも通関業務を行ってもらっている鰹繿g(かみぐみ)の山田さん、松永さんに保管、くん蒸倉庫を案内していただきました。 また、普段バランゴンを第一線で取り扱っていただいている視点からの意見や、一般のプランテーションバナナとの違いなどについてお話いただきました。またバナナ担当者の皆さんからも管理方法などについて積極的な質問が出され、有意義な意見交換の場となりました。
港倉庫で保管中のバランゴンの品質を
確認しました。

* くん蒸処理:くん蒸処理は発見された虫により「青酸ガス」くん蒸と「臭化メチル」くん蒸が行われます。青酸ガスくん蒸は、バナナの表面についたカイガラムシ虫などを駆除するために、液体青酸を気化した青酸ガスで30分間くん蒸倉庫を密閉して行われる処理です。青酸ガスは非常に揮発性が高いため、バナナに残留することは考えられません。そのため青酸ガスくん蒸されたバナナは広く一般的に流通しています。一方、臭化メチルくん蒸は、青酸ガスくん蒸とは異なりバナナの内部に入りこんだ虫を対象として行われる処理であるため、バナナの果肉部への影響が考えられます。このためオルター・トレード・ジャパンでは、臭化メチルくん蒸処理を受けたバナナについては一切出荷を致しません。


 
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